車検前に売るべき?車検を受けてから売るべき?損しないタイミングを現役中古車営業マンが解説

車の買い替えを考えていると、

「車検を受けてから売るべき?」

「それとも車検前に売った方がお得?」

と悩む方は多いのではないでしょうか。

実際のところ、売却を前提としているなら車検前に売ったほうがお得になるケースが多くあります。

なぜなら、車検にかけた費用を査定額で回収できることはほとんどないからです。

とはいえ、すべてのケースで車検前に売却するのがオススメというわけではなく、車の使い方や売却時期によっては車検を受けたほうがいいこともあります。

この記事では、

  • 車検前に売るべき理由
  • 車検を受けたほうがいいケース
  • 車検の残り期間が査定額に与える影響

などについて、現役中古車営業マンの視点から分かりやすく解説します。

この記事を読めば、自分の車は「車検前」と「車検後」のどちらで売るべきか判断でき、後悔のない売却につながるはずです。

ぜひ、最後までご覧ください!

目次

車検前に売却したほうがいい理由

車検前に車を売るべき理由は、次のとおりです。

車検前に車を売るべきと言われる理由は、「車検費用」と「査定額」の関係にあります。

早速ですが、車検前の売却をオススメする理由を2つ紹介します。

車検費用を回収できないから

車検前に売却したほうがいい最大の理由は、車検にかけた費用を査定額で回収できない可能性が高いからです。

一般的にかかる車検費用は、

  • 普通車:10~15万円
  • 軽自動車:6~10万円

ぐらいだと思います。

もちろん車種や整備内容によって金額は変わってきます。

マコト

決して安くはないですよね⋯。

しかし、10万円かけて車検を受けたからといって査定額が車検費用と同じだけ上がることはありません。

その理由は、査定では車検の有無ではなく、車そのものの価値を評価して価格を決めているからです。

なので、

「近いうちに乗り換える予定がある」

「数か月以内に売却を考えている」

という場合は、車検を受けずにそのまま売却したほうが結果的に手元に残るお金が多くなることもあります。

僕自身も中古車営業の現場で、

「昨日車検を受けたばかりだから査定額も上がるよね?」

と期待されるお客様にお会いすることがありました。

しかし実際には、査定額が変わらず、車検費用を回収できなかったケースも少なくありません。

もちろん車検残りが長いことを評価する販売店もありますが、その評価額は限定的です。

高く売ることを優先するなら、車検を通すことよりも売却のタイミングや複数社で査定を比較することのほうが大切だと言えるでしょう。

車検切れでも売却できるから

「車検が切れてしまったら売れないのでは?」

と心配される方もいますが、車検切れの車でも売却することは可能です。

買取店は自社で車を引き取ったあとに車検を取得したり、オークションへ出品したりするため、車検切れであることだけを理由に買取を断ることはないと思います。

ただし、車検が切れている車は公道を走行できないため、自分で店舗へ持ち込むことはできません。

マコト

その場合は、積載車で引き取りに来てもらうか、出張査定・出張買取を利用するのがオススメです!

多くの買取店では無料で対応してくれるため、問い合わせてみるのがいいと思います。

とはいえ、売却予定が決まっているのであれば、車検が切れる直前まで待つよりも、早めに査定を依頼したほうが選択肢も広がるはず。

年式や走行距離は時間とともに評価が下がる可能性があるため、「売ろう」と思ったタイミングで行動することが、高価買取につながるポイントだと言えるでしょう。

車検前に売ったほうがいいケース

車検前に売ったほうがいいケースは、次のとおりです。

車検前の売却がすべての人にオススメというわけではありません。

ここでは、車検前に売却を検討したほうがいい代表的なケースを4つ紹介します。

乗り換えたい車が決まっている

これは説明の必要がないかもしれませんが、すでに乗り換えたい車が決まっている場合は、車検前に売却するのがオススメです。

車検には数万円から十数万円の費用がかかりますが、売却を前提としている場合、その費用を査定額で回収できるケースはほとんどありません。

また、車検を受けるための時間や手間も必要になります。

近いうちに手放す予定であれば、車検を受けずに売却したほうが、余計な出費を抑えながら乗り換えを進められるでしょう。

高額な車検費用がかかる

見積もりの結果、高額な車検費用が必要だと分かった場合も、車検前の売却を検討するのにオススメなタイミングです。

たとえば、

  • タイヤ
  • ブレーキ部品
  • バッテリー
  • エアコン

などの修理が必要になると、車検費用が15万円〜20万円以上になることもあります。

年式が古い車ほど交換部品が増えやすく、予想以上の出費になってしまうことは珍しくありません。

そんなときはまず、車検を受けて乗り続ける場合と、売却して乗り換える場合の費用を比較してみましょう。

とくに修理費用が高額になる車は、今後もメンテナンス費用がかさむ可能性があります。

一度査定を受けて現在の価値を確認することで、より納得できる判断ができるはずです。

年式が古くなってきた

車は年式が古くなるほど市場価値が下がっていきます。

とくに5年・10年といった節目では査定額が下がりやすく、モデルチェンジがおこなわれると旧型車の価値が大きく下がることもあります。

マコト

ただし、人気車種の場合は年式が古くなっても高値で取引されることもあります!

多くの車は時間が経つにつれて査定額が少しずつ下がっていくため、「そのうち売ろう」と考えているうちに売却価格が下がってしまうことも珍しくありません。

車検の時期と年式の節目が重なる場合は、車検を受ける前に査定を依頼しておくことをオススメします。

走行距離が節目を迎える前

査定額は年式だけでなく、走行距離も重要な評価項目です。

一般的には、3万km・5万km・10万kmなどの節目で査定額が変わりやすいと言われています。

たとえば、

  • 走行距離が9万8,000kmの車
  • 走行距離が10万2,000kmの車

では、わずか4,000kmの違いでも査定額に差が出ることがあります。

そのため、近いうちに売却を考えているのであれば、走行距離が大きな節目を超える前に査定を受けるのがオススメです。

中古車を購入する方の多くは走行距離をひとつの目安にして車を選ぶため、節目を超える前のほうが次のオーナーも見つかりやすく、査定でも有利になる可能性があります。

車検を受けてから売ったほうがいいケース

車検を受けてから売ったほうがいいケースは、次のとおりです。

「車検前に売った方がお得」と言われることは多いですが、すべてのケースで当てはまるわけではありません。

ここでは、車検を受けてから売却したほうがいい代表的なケースを3つ紹介します。

まだ数年以上乗る予定がある

今後も2〜3年以上同じ車に乗り続ける予定であれば、車検を受けることをオススメします。

車検は安全に車へ乗り続けるために必要な制度です。

売却を前提としていないのであれば、車検費用を「これから安心して乗るための維持費」と考えたほうがいいでしょう。

また、車検を受けることで次回の点検時期が明確になり、消耗部品も交換されるため、安心してカーライフを送ることができます。

  • まだしばらく乗るつもり
  • 乗り換えの予定はない

という方は、無理に売却を考える必要はないかなと思います。

車検を通さないと生活に支障がある

車が生活に欠かせない方は、車検を受けてから売却を検討するケースもあります。

たとえば、

  • 毎日車を使う
  • 車がないと不便な地域に住んでいる

などに該当する方は、車検切れの状態では日常生活に大きな影響が出てしまいます。

新しい車の納車日が決まっていない場合や、乗り換えまでに期間が空く場合は、車検を受けて現在の車に乗り続けたほうが安心です。

売却時期だけで判断するのではなく、自分の生活スタイルに合わせて無理のない選択をするようにしましょう。

売却時期が未定

「いつ売るか決めていない」という場合も、慌てて車検前に売却する必要はありません。

たとえば、

  • あと半年乗るかもしれない
  • 転勤や家族構成の変化で車が必要か分からない

といった状況では、車検を受けて様子を見るという選択肢もあります。

マコト

ただし、売却を少しでも考えているのであれば、一度査定だけ受けておくのがオススメです。

現在の査定額を把握しておけば、「車検費用を払って乗り続けるか」「今売却した方がお得か」を比較しやすくなります。

売却はまだ先でも、査定は無料で受けられる買取店がほとんどです。

迷っている段階だからこそ、現在の車の価値を知っておくことが、後悔しない判断につながります。

車検残り期間は査定額に影響する?

結論から言うと、車検残りが長いからといって査定額が大幅にアップするわけではありません。

実際の査定では、

  • 年式
  • 走行距離
  • 車の状態

などが優先して評価されるため、車検残りはあくまで補足的な要素として扱われます。

ここでは、車検残り期間が査定額にどのような影響を与えるのか、現役中古車営業マンの視点も交えながら詳しく解説します。

車検残りが長いほど多少プラス査定になる

車検の残り期間は、査定額にまったく影響しないわけではありません。

一般的には、車検が長く残っている車ほど、多少プラス査定になる傾向があります。

その理由は、次に購入する人がしばらく車検を受ける必要がなく、購入後すぐに安心して乗り始められるためです。

販売店にとっても商品として販売しやすくなることから、一定の評価につながる可能性はあります。

ただし、査定で重視されるのは、あくまで年式や走行距離、車両の状態などです。

車検残りは評価項目のひとつに過ぎず、大幅な査定額アップを期待できるものではありません。

しかし車検代を回収できるほどではない

車検残りが長いことはプラス評価になりますが、車検費用をそのまま査定額に上乗せしてもらえるわけではありません。

マコト

たとえば、10万円かけて車検を受けたとしても、査定額が10万円高くなることはほぼないですね⋯。

実際には、

「査定額がワンチャン上がるかも?」

程度の評価で終わりだと思います。

中古車営業の現場でも、「車検を受けたばかりだから高く売れると思っていた」というお客様は意外と少なくありません。

しかし、査定では車検の有無よりも、評価されるのはあくまで車そのものの価値です。

売却を前提としているのであれば、車検を受ける前に一度査定を依頼し、費用対効果を比較してから判断することをオススメします。

車種や販売店によって評価は異なる

車検残りに対する評価は、車種や販売店によって異なります。

マコト

たとえば、人気車種や回転率の高い車は、車検残りが長いことを評価してもらえる可能性があります。

一方で、業者オークションへの出品を前提としている買取店では、車検残りを評価することはほとんどないと思います。

だからこそ、高く売りたいのであれば1社だけで判断するのではなく、複数の買取店へ査定を依頼して比較することが大切です。

各社の査定額を比べることで、車検残りを含めた総合的な評価が分かりますし、より高値で売却できる可能性が高くなると僕は思っています。

車検前の売却でよくある質問

車検があと1か月でも売れる?

はい、車検があと1か月しか残っていなくても問題なく売却できます。

査定では年式や走行距離、車両の状態が重視されるため、車検残りが短いことだけで買取を断られることは基本的にありません。

売却を考えているなら、無理に車検を受ける前に査定を依頼するのがオススメです。

車検切れの車でも売れる?

はい、車検切れの車でも問題なく売却できます。

ただし、車検切れの車は公道を走れないため、自分で店舗へ持ち込むことはできません。

多くの買取店では無料の出張査定や引き取りに対応しているので、まずは相談してみましょう。

ディーラーの下取りと買取店はどちらがオススメ?

少しでも高く売りたいなら、買取店がオススメです。

買取店は販売ルートが豊富なため、ディーラーの下取りよりも高額査定になることは珍しくありません。

まずは複数の買取店で査定を受け、査定額を比較してから売却先を決めるようにしましょう。

車検証をなくした場合は売れる?

はい、車検証を紛失していても売却は可能です。

ただし、売却手続きには車検証が必要なため、事前に再発行しておく必要があります。

再発行は運輸支局で手続きできるため、売却前に準備しておきましょう。

まとめ

車検前に車を売るべきかどうかは、現在の状況によって判断することが大切です。

売却を前提としているのであれば、車検を受ける前に査定を依頼したほうが、余計な出費を抑えられるかもしれません。

一方で、今後も数年以上乗り続ける予定がある場合は、車検を受けてから乗り続けるという選択もアリだと思います。

今回の記事のポイントをまとめると、以下のとおりです。

  • 車検費用は査定額で回収できない
  • 車検を受けても査定額が上がることはほとんどない
  • 車検切れの車でも売却できる
  • 乗り換えが決まっている場合は、車検前の売却がオススメ
  • 今後も数年以上乗る予定がある場合は、車検を受けるのもアリ
  • 車検残りは査定額に多少影響するが、大きなプラス査定にはならない
  • 売却を迷っているなら、まずは無料査定で愛車の価値を確認するのがオススメ

車検を受けるか迷っている方は、まず査定を受けて現在の買取価格を確認してみましょう。

査定額を把握したうえで車検を受けるか売却するかを判断すれば、後悔のない選択につながります。

また、複数の買取店で査定額を比較することで、より高く売却できる可能性も高くなると言えるでしょう。

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